コールセンターブログ 電話にまつわるエトセトラ

元SVのお姉さん(自称)が電話のあれこれ教えちゃいます

コールセンターの研修内容(3) 基本フレーズ

【前置き】

コールセンターは1種類ではなく
スーパーバイザーにもいろんな人がいます。

担当している業界やクライアント
スーパーバイザー個人の考え方や経験によって
別の見方もありますので
あくまで参考程度に気楽に読んでいただければと思います。^^

 

こんにちは。nao(ナオ)です。

 今回はコールセンターでよく使う基本フレーズについてご紹介します。

 

■コルセンフレーズ1 ありがとうは具体的に

 

「ありがとう」

 

言うことは簡単です。(まぁ難しい時もありますが…)

 

言葉自体は特別なフレーズでもなんでもありませんが

コールセンターではただの「ありがとう」ではなく

何に対してなのかを明確にします。

 

f:id:around4070:20181213213541p:plain

ありがとうは具体的に

第一声なら

「お電話ありがとうございます」

 

ご質問をいただいたら

「お問い合わせありがとうございます」

 

クレームをいただいたら

「貴重なご意見ありがとうございました」

 

つまり、お客さまのご用件が「すべて感謝に値する」ということです。

ちょっと大げさですけど。

 

具体的に感謝する習慣が身に付くと

相手への感謝の気持ちがより伝わりやすくなるので

コミュニケーションが円滑に運びます。

 

■コルセンフレーズ2 お待たせいたしました

誰しも経験があると思いますが

コールセンターに電話をかけてもつながらない。。

ということありませんか。

 

空いていれば数分ですが、

混んでいれば15分以上

「ただいま電話が混み合っております。

 おかけ直しいただくか、このままお待ちください」

…なんてガイダンスを何十回も聞かされることになります。長いですよね。。。

 

コールセンターは限られた時間で

一人でも多くのお客様に

ご満足いただけるご案内をすることが使命です。

 

『お待たせしない』という心構えをつねにもちながら

「お待たせいたしました」のフレーズを使います。

 

こちらも特別なフレーズという訳でもないですが

上っ面の「お待たせいたしました」から対応を始めてしまうと

クレームになるか対応時間が長くなって

オペレーター自身が疲弊する羽目になります。。。

 

たかが「お待たせしました」、されど「お待たせしました」です。

 

■コルセンフレーズ3 クッション言葉

コールセンターに限らず

仕事でもプライベートでも

「相手に言いにくいことをどうしても言わなければならない時」ありますよね。

 

そんな時に使うのがクッション言葉です。

 

自分の用件を話す前に

先に相手の気持ちを思いやるために伝える言葉のことです。

「ありがとう」と同じように

何に対する配慮なのかを明確に使います。

 

コールセンターでよく使う例としては

 

■すぐには要望に応えられないとき

「ご要望に沿えず申し訳ありませんが

 今後の改善課題として担当部門に申し伝えます」

 

■お客様ご自身の行動をうながすとき

「お手数をおかけいたしますが、お客様ご自身でお願いいたします」

「お忙しいところご面倒かと存じますが、

 ご本人様によるお手続きをお願いいたします」

 

■ご案内窓口が違うとき

「せっかくお電話いただきましたが、

 ●●につきましては別の窓口でご案内しております。

 恐れ入りますが、これからお伝えする番号に

 おかけ直しいただけますでしょうか」

 

クッション言葉も大事ですが、

一番大事なのは

「できることなら貴方の気持ちに応えたかった」という想いです。

f:id:around4070:20181213213629p:plain

伝えるのは言葉ではなくハート

 

いくら言葉遣いが正しくても

心がこもっていなければ相手の心には響きません。

 

コールセンターで必要なフレーズは研修で教わりますが

本当に身に付けていただきたいのは

お客様の状況やその背景を想像しながら

最善を尽くそうとするCSマインド*1なのです。

 

*1 CS:customer satisfactionの略。顧客満足の意味。

 

【第8回…】コールセンターの研修内容(4) 便利フレーズ

 

around4070.hatenablog.com